Searching for Sugar Man『シュガーマン 奇跡に愛された男』

2012年公開されたスウェーデン・イギリスのドキュメンタリー映画であります。

第８５回アカデミー賞　長編ドキュメンタリー映画賞受賞作品。

1968年、ミシガン州デトロイトの深い霧の日に、霧笛の音と同時に場末のバーの扉を開いた。

バーの中の床はピーナツの殻が散乱し、バーボンの臭いと紫煙が外の霧と見紛うほどに充満している。

その紫煙の奥からギターを掻き鳴らす音と、心を引かれる歌声が聞こえてくる。

ロドリゲスという男が歌う歌は、噂通りだった。

場末のバーを訪れた大物プロデューサーの目に留まり、デビューアルバム『Cold Fact』をリリースする。

しかし、鳴かず飛ばずでそのうち音楽シーンから姿を消す。

その後、ロドリゲスの歌は海を越える事になる。

海の向こうとは、反アパルトヘイトへの機運が盛り上がる南アフリカの地へ渡ったのだった。

反アパルトヘイトの象徴として南アフリカでは爆発的なヒットとなり、ローリング・ストーンズやボブ・ディラン、エルビス・プレスリーと肩を並べるアルバムとなる。

映画はその後のロドリゲスの奇跡を追い続ける。

面白いドキュメンタリーです。