麺を究める日記

麺の探求がライフワーク

火天の城(山本兼一)

火天の城山本兼一

織田信長は、天正4年(1576)に安土山に築城を開始した。 
大工棟梁 岡部又右衛門とその子供が、安土城築城の大仕事を引き受け完成させる。 
丁度、この本を読んでいる時に姉葉事件(耐震偽装事件)がおきた時である。1576頃には耐震性を考えた強度計算を行い築城していた事を知り、現代の金儲け主義はひどい建物を作り続けているのだと、まざまざと思い知った。しかし、素晴らしい耐震構造で完成されたお城も火事の対策は出来なかった。木造建築の弱点であります。最後は素晴らしい炎を上げて炎上し消失したらしい。構造がしっかりと作られていると燃え方も綺麗なのだろうと思います。賞を受賞するだけあって面白い本です。
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