麺を究める日記

麺の探求がライフワーク

駒形 喬上人(そばじょうにん)台東区駒形2-7-3

最近、二度ほど地雷を踏み少し鬱憤がたまっておりましたが、その鬱憤を晴らすべく浅草に出向いた。
自宅を出る前に思案した結果、以前からタイミングを逸していた「駒形 喬上人」にターゲットを決める。
自宅から10kちょいとの距離の為、それほど苦にはならない。
お気に入りにJazzのCDを聞きながら良い気分です。
浅草に着きお店の近所のコインパーキングに車を入れる。
お店はコインパーキングから徒歩1分です。
そしてお店が見えた。
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玄関脇の縁起の盛り塩を横目に引き戸を引き暖簾を潜った。
店内は広々として木を基調とした作りで、落ち着く雰囲気である。
大きなテーブルに座るように言われ、テーブルに着きお品書きを見る。
お茶を運んできた女性に「三色そば」をお願いすると、「本日のお蕎麦は六種類あるので、この中からお選びください」と言われた。
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「せいろ」と「田舎」と「れもんきり」をお願いした。
暫く店内を見回してから本を読んで待つ。
お客さんがひっきりなしに入ってくる。
そして運ばれてきた。
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非常にバランスが良く、見た目も美しい盛り付け。
そして、器がのサイズが素晴らしく良い。
器の左上のせいろから頂く。
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細めのせいろをそのまま啜る。
素晴らしいコシである。
角の立った蕎麦はのど越しもバツグンで噛み締めると甘みがある。
所謂、口当たりが良いのである。
江戸前の辛い汁に三分の一程浸してから啜る。
これは、素晴らしい食感です。
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次に「田舎」2~3本をそのまま啜る。
硬い蕎麦は箸で持っても曲線を保ったままで、しな垂れる事は無い。
ガチガチに圧縮された蕎麦は歯ざわりが最高です。
汁に蕎麦の先のほうを浸して啜る。
蕎麦を噛み締めると、香り高く甘みが後から来る。
田舎は噛み締めるゴツゴツのコシがあるからこそ田舎なのだ。
密度の高い蕎麦は最高です。
最後に「れもんきり」です。
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更科の蕎麦は「せいろ」よりも更に細い。
そして少しレモン色をしている。
そのまま手繰ってから啜る。
口の中にレモンの香りが広がる。
上品な香り方であります。
極細の更科は針金のようなコシですね。
そしてのど越しが良い感じだ。
しかし、この蕎麦は夏の到来を感じさせ素晴らしく爽やかである。
レモンの香りの後には更科独特の甘みが残る。
そのままの蕎麦を味わってから、薬味を使いながら三色の蕎麦を堪能した。
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素晴らしい蕎麦に大満足です。
レベルの高さに驚きでした。
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最後に蕎麦湯を頂、ご馳走様でした。