麺を究める日記

麺の探求がライフワーク

市川一茶庵(市川市南八幡3-5-16)※禅味会

昭和三十六年に足利本店から山寺芳男氏が暖簾分けされた「市川一茶庵」を訪問した。
本八幡の駅前のビルの谷間に異空間が広がっている。
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古い趣のある門を潜ると玄関が見える。
あいにくの雨だったが、かえってしっとりとしていい雰囲気であります。
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引き戸を引いて中に入ると靴を脱いで上がる形式です。
下駄箱に靴を入れて座敷に向かう。
厨房の前で「お好きな席にどうぞ」といわれる。
座椅子の席に座った。
小さめだけれど分厚い一枚板のテーブルに置かれたお品書きを見る。
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私は「二色そば 大盛り」を、ご新造さんは「天ぷら付き二色そば」をお願いした。
老舗の人気店ではあるけれど、御もてなしの気持ちは充分に伝わってくる。
暫く待つと運ばれてきました。
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「天ぷら付き二色そば」ですね。
大きな車えびが一本と野菜が少し盛られてある。
蕎麦は深山とおせいろですね。
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衣が丁度良い厚さにサックリと仕上がり、美味しかったらしい。
しかし、汁が共用である事が残念な部分かな、ご新造さんは気にしないようだ。
続いて「二色そば 大盛り」が出される。
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どちらの蕎麦もしっかりと角が出て見るからに美味そうだ。
せいろは色が白めで細かな星が出て繊細さを感じさせる。
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次に深山そば、所謂 田舎蕎麦ですね。
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此方は太目に仕上げられて色も黒い。
角もしっかりしてますね。
先ずはおせいろをそのまま啜ると、後から蕎麦の香りが弱く鼻を抜けてゆく。
もう一度啜り良く噛んで飲み込む。
穀物感がありますね。
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汁に葱を落として蕎麦に山葵を乗せて汁に三分の一ほど浸してから啜る。
この汁は足利本店とほぼ同じような味です。
鰹出汁の良く利いた辛目の汁が美味いですね。
吟味された山葵が爽やかな辛さを口の中に広げて素晴らしく美味い。
蕎麦とのコンビネーションも抜群で美味いです。
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おせいろを平らげて深山を頂く。
太いガッシリとした蕎麦ですが、少々火が通り過ぎたかなと感じた。
しかし、香りはしっかりとしている。
山葵を乗せて汁に浸して啜る。
葱も一緒に口に運ぶ。
美味いですね。
青海苔の香りの強めの七味を蕎麦に振ってから汁に浸して啜る。
美味いです。
しかし、最後のほうは案の定、少しコシが弱くなってしまった。
しかし、薬味に至るまで吟味されていて美味しい蕎麦である事は間違いないと思った。
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蕎麦湯を猪口に注ぎ、食事の幕引きです。
歴史を感じさせるお店で美味しい蕎麦が良かったです。
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外は相変わらず冷たい雨が降りしきっています。


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