麺を究める日記

麺の探求がライフワーク

郷土料理の店 ばんや(八戸市朔日町4)

お見舞いを終わらせて窓の外を見ると柔らかい光りの奇麗な夕日。
こんもりとした樹木の下には小さなお社が見える。

イメージ 1

病院の前に一台だけ止まっていたタクシーに乗り繁華街まで出る。
何処で夕食を食べるか街の中をぐるぐる歩く。
お休みのお店も多く中々決まらない。
れんさ街の「山き」さんもお休みだ。(吉永小百合さん出演のJRのCMに使われたお店です)
道路を隔ててテナントビルを抜けるとハーモニカ横町がある。

イメージ 12

まさに昭和レトロ。
んん~ いいお店が無いな。
裏通りに抜けると「ばんや」さんの看板に明かりが入っているのが見えた。
未だ訪問した事が無い「ばんや」さんを覗いてみる。
カウンターに空席があったので、そちらに座る。

イメージ 13

先ずは瓶ビールをお願いした。
ビールと一緒に枝豆も出される。
スーパードライをグッと傾けて喉を潤す。

イメージ 14

何を頼もうかな。

イメージ 2

「つぶ刺し」と「馬刺」をお願いする。

イメージ 3

そして「酢の物」は何か聞くと「ほや」だと言う。
「ほや酢」もお願いした。
先ずは「つぶ刺し」が登場です。
山葵を乗せて醤油にちょんと付けて食べる。
海の香がするようで、素晴らしく美味い。

イメージ 17

カウンターの上に並べられた大皿の中から「身欠きニシン」をお願いする。

イメージ 15

お酒は「旬香酒酔 膳 別誂え 純米吟醸 美山錦 五十」をお願いする。
ご主人にお勧めのお酒は何か聞くと、このお酒は特別に作らせているお酒と説明された。
ちょっと甘いよと言われたが、別誂えをお願いした。

イメージ 16

確かに甘さを感じるが、キラリとした喉越しが良いじゃないかなと感じた。
ずらりと並んだ地酒は殆ど飲んだ事が有るので、飲んだ事の無いお酒にする。
次々と料理が出される。

イメージ 18

「馬刺」ですね。
真っ赤な馬刺が美味そうです。
私は霜降りよりも赤身が大好きなので、このお刺身は私の好みにハマってますね。
生姜醤油で頂くと、これはいくらでも食べられます。
美味い!!

イメージ 4

そして「ほや酢」が出された。
これがまた、新鮮で良い味付けです。
日本酒のアテとしては最高ですね。

イメージ 5

そして「身欠きニシン」です。
味噌を乗せて食べろとの事で、言われた通りにする。

イメージ 6

これは美味い!!
日本酒にこれほど合う食べ物が有るだろうかと言うくらい美味い。
流石にテレビや雑誌の取材が訪れるお店。
吉田類太田和彦氏の本に載るお店です。

イメージ 7

メヌケというお魚のカマの煮付けです。
醤油で甘辛風に煮付けられた魚は、これがまた抜群に美味い。

イメージ 8

これも日本酒には抜群に合います。
お酒は「特別純米酒 豊杯」に変わり「文佳人 夏純吟」、四杯目は「九郎左衛門 裏・雅山流」を頂いた。

イメージ 9

最後はイカ焼きをお願いする。
イカワタを使った味噌が塗られているようだ。
焼き加減も丁度良く、味噌が絶妙で美味いですね。
これもまた日本酒に合うのだ。
雲丹も食べたかったが、調理された料理が居酒屋の真骨頂。
美味しい日本酒に合う素晴らしい料理でした。

イメージ 10

ご主人とカウンター越しにお話をしていると、最後に名刺を出してくれた。
若い頃は漫画家を目指していたらしく、漫画少年に掲載された四コマ漫画を見せてくれたり、石ノ森章太郎さんの話を教えていただきました。
お話とお酒と料理、お店の雰囲気と流石に日本の居酒屋として紹介されたお店だと感心する。

イメージ 11