麺を究める日記

麺の探求がライフワーク

築地 布恒更科 (ぬのつねさらしな)中央区築地2-15-20

久しぶりに江戸前の蕎麦が食べたいと思い「築地 布恒更科」を訪問した。
新大橋通りの一本裏側の道沿いにあるお店です。
近所には寿司の有名店などが点在している。
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柿渋色の暖簾を潜りお店に入る。
席は6卓ほどで3卓にお客さんが座っていた。
玄関脇の席に着きお品書きを見る。
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私は、「季節の変わりそば」は何か尋ねると「笹切り」であるとの事。
この季節は「笹切り」であろうと思いお願いする。
ご新造さんは「ごぼう天もり」をお願いした。
しばらく店内を見回すと、いかにも江戸の風流を感じさせる。
そして「笹切り」が運ばれてきた。
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先ずは、笹色に染まった蕎麦をそのまま啜る。
笹の香りがほんのりと鼻を抜けてゆく。
いい香りですね。
七夕の風情、季節感がでている。
蕎麦の太さ、コシが素晴らしいです。
そして喉越しがいい。
真っ黒の濃い目、辛目の汁に三分の一ほど浸して啜る。
美味いですね。
ごま油の香りが漂ったかと思うと「ごぼう天」が出された。
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幾重にも重ねられて揚げられたごぼうの上に桜海老が散らしてある。
隙間がサックリと揚げるコツだろう。
汁も出されるがそばつゆと兼用である、別に蕎麦猪口がついているので其方に分けて使うのであります。
蕎麦は茨城県猿島郡境町産の常陸秋そばをもり(外二)で仕上げたものである。
一口味見してみると、これが素晴らしい蕎麦であった。
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角の立ったピカピカの蕎麦は包丁の手入れのよさを表している。
其の拘りが全ての所作に現れ蕎麦の完成度が高まるのだろう。
美味しかったです。