麺を究める日記

麺の探求がライフワーク

かんだ やぶそば(千代田区神田淡路町2-10)※木鉢会、薮睦会

ブログ開設後、約1年半が経過し投稿記事は1,000回目を迎えました。
これもひとえに、訪問並びにコメントを頂いた皆様のおかげであると感謝する次第で御座います。
ここで、一区切りとも考えましたが、通過点とする事に致しました。
そこで、1,000回目の締めくくりとして「かんだ やぶそば」さんを選びました。

御茶ノ水で古本屋さんを片っ端から見て、幕末の写真集を見つけたが買いませんでした。
後ろ髪を引かれながらもお腹も空いてきましたので、神田連雀町(旧町名)の「かんだ やぶそば」さんへ一路向かった。
お店は何時も通りの佇まい。
ビルの谷間にひと際風情を醸し出している。
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門を入ると竹薮をイメージしたような庭を通りお店に入る。
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直ぐに人数を聞かれて、座敷かテーブルを選択するように言われた。
テーブルでお願いした。
ほぼ帳場のまん前の席である。
テーブルのお品書きを見て「せいろうそば」三枚と「天たね」そして季節物の「新しょうがのかき揚げ」をお願いした。
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花番さんからの伝言を聞いた着物を着た帳場の女将さんは、独特の間と節回しで「五番さぁ~ん、せいろう三まぁ~~~いぃぃぃ~~~」「天たねぇぇぇ~~~、新しょうがのかき揚げ付きぃぃぃ~~~」と厨房からお店全体に響き渡らせます。
この声が常にお店の中に響いています。
そしてお客様とのやり取りの言葉の語尾には「存じます」とつけるのである。
お金を払うと「ありがとう存じます」といわれます。

そして、注文の品が運ばれてきました。
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蕎麦は少し緑がかって見える。
先ずは、手繰って其のまま啜る。
若干の香りを感じる。
コシはやぶの物であります。
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美味いですね。
汁に三分の一程浸して啜る。
辛い汁がこの蕎麦に素晴らしくあっているのであります。
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「新しょうがのかき揚げ」に箸を入れる。
サクッと割って塩を付けて食べます。
フワッと生姜の香りが口の中に広がり美味いですね。
次に「天たね」に箸を入れる。
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1880年から伝統を受け継いできた姿ですね。
サックリと揚っていています。
ホームページには「芝海老を高温の濃口胡麻油でかき揚げに」と書かれている。
ごま油の柔らかな香りが良い。
そばつゆを天汁用の小鉢に注ぎ、そばつゆで頂くのであります。
伝統の味は美味いですね。
お店の雰囲気や接客は素晴らしいものです。

お店の名詞

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神田食味新道(神田連雀町界隈の老舗の紹介パンフレットです)

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お店のHP http://www.yabusoba.net/

そして帰りは銀座まで足を伸ばし歩行者天国を「銀ブラ」しておしまいです。

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