麺を究める日記

麺の探求がライフワーク

鬼平犯科長(19)

「霧の朝」というお話は、もらい子をかどわかされた密偵夫婦のお話である。
生みの親と育ての親、そして育ての親に恨みを持つ人たちの絡み合いが実に面白い。
頭の中で構想を描き、それを文章にする。
素晴らしいです。
気に入ったもう一話は「雪の果て」であります。
此方も先妻の不貞から始まる、人間模様は実に奥深い。
人お心理や、それを利用する輩。
何ともやるせない結末。
この創作力には驚かされました。
面白いです。

第百二十三話   霧の朝         昭和五十三年十二月号
第百二十四話   妙義の團右衛門   昭和五十四年一月号
第百二十五話   おかね新五朗     昭和五十四年二月号
第百二十六話   逃げた妻        昭和五十四年四月号
第百二十七話   雪の果て        昭和五十四年五・六月号
第百二十八話   引き込み女      昭和五十四年七月号

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