麺を究める日記

麺の探求がライフワーク

槍ヶ岳開山(新田二郎)

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【内容】
文化10年、富山の百姓一揆にまきこまれ、過って妻のおはまを刺殺してしまった岩松は、国を捨てて出家した。罪の償いに厳しい修行をみずから求めた彼を絶え間なく襲うのは、おはまへの未練と煩悩であった。妻殺しの呵責に苦しみつつ、未踏の岩峰・槍ヶ岳初登攀に成功した修行僧・播隆の生きざまを雄渾に描く、長篇伝記小説。
内容は史実と異なる部分があるようだが、内容としては「傑作伝記小説」といわれるだけあって、最後まで楽しめる名作だったと思います。
特に笠が岳でご来迎(ブロッケン現象)を読んだ後の数日後に、私自身が飛行機で体験し、何か不思議な物を感じた。
しかし、妻殺しの呵責に苦しみつつ山岳仏教の先にある涅槃を目指して、一心不乱に生きる播隆上人の姿は感動です。
最後の章の弥三郎の語りは、締めくくりとしては最高の文章となっていて、その瞬間におはまに対する播隆と弥三郎の罪の償いは終わったのだろうと感じた。
久しぶりに面白かったです。



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