麺を究める日記

麺の探求がライフワーク

手打ちそば 蕎肆 穂乃香(墨田区緑1-25-7)

両国に美味い蕎麦屋があると聞きつけて訪問してみる。
聞く所によると、大島の銀杏さんで修行された方が開いたお店らしい。
大島の銀杏さんは一度訪問したが、丁度中休みに入られた時で食べる事が出来なかったお店で、どんな蕎麦を出すお店なのか知る由もない。
大江戸線 両国駅 A5出口を出て直ぐの場所にお店はあります。

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うぐいす色の暖簾を潜ると、和モダンの店内はシンプルに纏められてスッキリしている。
先ずは瓶ビールと莫久来(ばくらい:ほや貝と生子のこのわたで作った塩辛)を御願いした。
御願いした物が程なく準備される。

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江戸切子のグラスのビールをグッと傾ける。
季節的に気温も高くなり、ますますビールが美味い。

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色んなお店で莫久来を食べた事があるが、凍った物を見たのは初めてだ。
一つ口に放り込んでみる。
莫久来本来の風味は感じられない。
凍っていない方が良いように感じる。
まあ、ゆっくりビールを飲みながら少し溶けるのを待ちながら頂いた。
蕎麦を御願いする。
久しぶりに「二色せいろ」茶切りとせいろの二色です。

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カウンターの中に置かれた電動石臼の上に置かれたプレート。
蕎麦の産地と品種が書かれている。
蕎麦が運ばれて来た。

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更科粉に抹茶が練り込まれた鮮やかな蕎麦です。

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少し透明感もありますね。
そのまま頂いてみる。
喉越し、歯ごたえは充分ですね。

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半透明の蕎麦を、猪口の汁に三分の一ほど浸して頂く。
美味いですね。
抹茶御風味がかすかに鼻を抜ける。
爽やかです。

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山葵で頂く。
んん~ 美味いです。
二枚目のせいろを頂く。
せいろは二八で打たれた物らしい。

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二段重ねなので二枚目は光りのせいもあり少し乾き気味に見えるが、実際は瑞々しい蕎麦です。

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わずかに星が出て、角の立ったそばをそのまま頂く。
仄かに蕎麦の香りが口に広がる。
美味いですよ。

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蕎麦に山葵を乗せて、まろやかな辛い汁に三分の一ほど浸して頂く。
山葵がつんとして美味いですね。

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最後に七味を試してみます。
ぴりっとして蕎麦が華やぎます。
美味いですね。
最後に、白濁したそば湯でお仕舞い。

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非常に均整のとれた蕎麦屋さんです。
しかし、個性と言う面ではどうでしょう。
でも、良い蕎麦屋です。