麺を究める日記

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ネイビー・シールズ最強の狙撃手(クリス・カイル)

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「悪魔と呼ばれた男」
イラクの反政府勢力は、カイルを恐れるあまり彼を悪魔と呼んで、その首に懸賞金をかけた。
屋根の上や隠れ場所から、恐ろしい程の正確さで仲間を守ったカイルは、シールズ、海兵隊、陸軍の兵から、後世に語り継がれるほどの信望を集めた。
スリル満載のこの物語は、ただ一人の男にしか語る事の出来ない、戦争の壮絶な目撃証言である。

本の中でクリス・カイル氏がシールズ(United States Navy SEALs)の名前の由来について語っている。
「シール(SEAL)は「海、空、陸」の頭文字をとったもので、その名は我々が任務を遂行する範囲の広さを物語っている」と書かれている。SEA(海)、AがAIR(空)、LがLAND(陸)

なるほど、アメリカ最強の特殊部隊は任務の範囲が広いですね。

入隊資格をクリアした後、2年6ヶ月の訓練が始まる。訓練の様子も半端じゃないですね。骨折したり病気になっても休まないのです。休んだら振り出しに戻りますから、振り出しに戻るくらいなら痛いのを我慢する。そんな訓練を乗り越えるのですから並大抵ではないですね。

1999年~2009年にかけてイラクに派遣され、武装勢力と戦った記録ですが、狙撃手として米軍司令部ペンタゴンでは公式に160の狙撃成果を記録し、米国戦史史上最高の狙撃手として記録されている。実際は255人の殺害が報告されているらしい。
9.11の報道を朝のテレビ番組で見た時の衝撃と、テロに対する感情はこの章で書かれている。
戦場に行って米国を守ると言う愛国心に燃えるのだった。
その愛国心がこの記録を作ったのでしょう。

しかし、その最後は退役してからやってくるのである。
退役後は訓練と警備で世界でも指折りのクラフト・インターナショナル社で代表を務め、余暇の殆どを負傷した退役軍人の支援に費やしていたようだ。
2013年2月4日PTSDを患った元海軍兵にカイル氏とカイル氏の友人が射殺されてしまうのです。

《記事全文》

「最強狙撃手」射殺される イラク体験の元特殊部隊員

2013.2.4 08:19 米国
http://sankei.jp.msn.com/images/news/130204/amr13020408230000-n1.jpg
米南部テキサス州フォートワース近郊で殺されたクリス・カイルさん(AP)
 【ニューヨーク=黒沢潤】米海軍特殊部隊SEALS(シールズ)の狙撃手としてイラク戦争に従軍し、「ネイビー・シールズ最強の狙撃手」の著者としても知られるクリス・カイルさん(38)が2日、米南部テキサス州フォートワース近郊で射殺された。同書は米国でベストセラーになっている。
 AP通信などによると、カイルさんを射殺したのは、2007年にイラク戦争に従軍したエディー・ロス容疑者(25)。カイルさんから誘われた射撃場で、短銃を使って殺害したという。犯行動機は不明だが、ロス容疑者は心的外傷後ストレス障害(PTSD)を患っていたとされる。
 カイルさんは1999~2009年にかけてイラク戦争などに従軍し、武装勢力150人以上を狙撃した体験などを同書に綴った。最近、PTSDを患う退役軍人を精神面で支援する活動を続けていたという。
 米紙ニューヨーク・タイムズは3日、イラク武装勢力がカイルさんの殺害に多額の懸賞金を掛けていたほか、イラク中部の都市名にちなみ、「ラマディの悪魔」などと呼んでいた逸話を伝えた。

戦争の悲惨さを感じさせる事件だし、考えさせられる物事でした。