麺を究める日記

麺の探求がライフワーク

#小説

A brief History of Time(ホーキング、宇宙を語る)

Stephen William Hawking(スティーヴン・ウィリアム・ホーキング)のA brief History of Time ホーキング、宇宙を語る 読んでみると結構難しい文章が出て来る。 だけど、読み返しながら進むと、流石に頷く事が多い。 全てを理解出来るとは思わないが、現世は…

浅草キッド ビートたけし著 (新潮文庫)

暫く前に読んだ本の紹介です。 浅草キッド ビートたけし著 (新潮文庫) 北野武氏の自叙伝。 背表紙の説明文 ある真夏の昼下がり、ランニングにショートパンツ、バーチサンダル姿のひとりの青年が、浅草六区の街におりたった。それがオイラだった。―昭和47年、…

菊と刀(ルース・ベネディクト、訳:長谷川松治)

原題 The Chrysanthemum and the Sword: Patterns of Japanese Culture アメリカの文化人類学者ルース・ベネディクトが、1946年に日本文化を書いた書物です。しかし、ルース・ベネディクトは日本へ来た事は無く、日本移民や文献を熟読し書き上げた本らしい。…

犬の愛に嘘はない(J・M・マッソン)

亡くなって5年が経過した我が愛犬は、何を考えていたんだろうと改めて考える為に、この本を読んでいます。 「犬の愛に嘘はない」という本です。 ラブラドール・レトリバーの原種と言われる、私の家族であった黒い彼は沖縄で生まれました。イエローとの混血種…

つむじ風食堂の夜(吉田 篤弘)

タイトルが良いなと思い手に取った「つむじ風食堂の夜」です。 食堂という章から始まる。 食堂の皿やコップ、お店の中の様子が実に巧い文書で描かれていた。 そして、食堂の外の様子が描かれる。 食堂は、十字路の角にぽつんとひとつ灯をともしていた。 私が…

日本剣鬼伝 新装版 宮本武蔵(峰隆一郎)

「本書は、多くの資料を基に巷に伝わる宮本武蔵像を覆し、独自の視点で描かれた傑作である」書かれている。 著者の峰隆一郎氏を紹介する文面に、この一節があり購入し読んでみた。 確かに、劇画タッチで、しかもリアリティーを表現したいという思いが伝わる…

輝ける闇(開高健)

ホーチミンに3月に旅をしましたが、その旅の前に開高健の「ベトナム戦記」を読みました。 そして勿論ですが、ベトナム戦争の日本における唯一の文学を読まなければなるまいと思い、手に取った一冊が「輝ける闇」です。 ベトナムに赴いた氏の年齢は35歳。 生…

生きて死ぬ智慧(柳沢桂子)

般若心経266文字は「空」を解いた教典。 その教典を翻訳したものであります。 「空」の思想をわかりやすい文章にした凄い本ですね。 ブッダが悟りを開いたときに、「空」の思想を皆に解いて回ろうと考えたが、言葉の問題にぶつかったと言う。 悟りの世界の特…

ベトナム戦記(開高健)

開高健の戦争文学、ベトナム戦記を読む。 1990年に出版されたベトナム戦争のルポルタージュであります。 開高健先生の本は色々と読んだが、戦争文学は初めてです。 何故今戦争文学かと言うと、さして意味のある読書ではない。 3月の初めにベトナム出張がある…

かたづの!(中島京子)

今、私は八戸に居ます。 そして、片手にはこの本「かたづの!」です。 江戸時代唯一の女大名一代記。 南部八戸藩の20代当主直政の妻、祢々(ねね)のお話。 風光明媚な種差海岸や歴史のある櫛引八幡宮の逸話など、八戸を克明に取材しながら書き上げたのだろ…

アンネの日記 増補新訂版(深町眞理子=訳)

映画「シンドラーのリスト」や「プライベート・ライアン」を観て、この「アンネの日記」を読んでみたいと思っていました。 600ページ近くの文章は1942年7月から1944年8月4日までの隠れ家生活を綴ったものです。 二家族と一人の男性の、合計8人の隠れ家生…

新釈尊伝(渡部照宏)

所謂、お釈迦様(ブッダ)の伝記をまとめた本です。 釈尊にまつわる神話や伝説、霊験奇瑞などを排除し、出来るだけ事実と推定される 部分だけをわかりやすく集約した釈尊伝であるらしい。 奇瑞(きずい)も霊験も神話や伝説も有るでしょうけれども、仏教初心…

日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」水谷 竹秀 著

第9回開高健ノンフィクション賞受賞作の ”日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」”を読みました。 日本を捨ててフィリピンに渡った男達に焦点を当てたルポルタージュです。 人には色々な事情があるし、日本に愛想を尽かした人達や誰かに騙され…

町でいちばんの美女 C・ブコウスキー

アングラ小説というか不思議な短編集です。 カリフォルニアNo1の狂人作家と言われるC・ブコウスキーの小説だが、本人の実体験 が元にあるのか、完璧に創作なのかわからないが、今迄に読んだ事のない不思議世界。 面白いと言えば面白い。 気が向いた時に、1編…

仏教の源流 ー インド(長尾雅人)

日本の仏教学者、故長尾雅人氏が書かれた「仏教の源流 ー インド」という本を読んだ。 「仏教とは何か」から始まり「釈尊(仏陀)の生涯」「仏伝が教えるもの」「釈尊の人間像」など7章にわたって書かれている。 文章は非常に読みやすく入りやすいし、受け…

『陽だまりの樹』手塚治虫

この漫画も購入して20年は経っただろうか。 幕末の日本を舞台に繰り広げられるお話。 手塚良仙という医師・蘭学者が登場するが最後に手塚治虫の曾祖父であると語られて、お話は終わる。 読み応えのある漫画です。

『ブッダ』手塚治虫

故手塚治虫先生の「ブッダ」です。 今更、内容の説明も必要ないと思いますが、30数年前に読んでから何度読んだだろうか。 20年ちょつと前に購入したものです。 2000年以上前のインドを舞台とした作品は壮大なスケールで読む人に感動を与えたのでしょう。 …

死もまた我等なり 上・下 クリフトン年代記 第二部(ジェフリー・アーチャー)

昼休み時間に本屋に立ち寄り偶然に見つけました。 ジェフリー・アーチャーのクリフトン年代記 第二部です。 第一部に続いて、待ちに待ったという感じですね。 クリフトンがエマと別れてアメリカに向かう船がドイツのUボートに撃沈されるところ から第二部の…

ちょっとピンぼけ ロバート・キャパ

1913年ブダペスト(ハンガリー)生まれの戦場写真家 ロバート・キャパ の自伝的な本です。 所謂、ユダヤ人であったキャパは20歳で祖国を捨てる。 従軍記者登録した一文無しのキャパは、ニューヨークの屋根裏部屋のベットの上で空腹を抱えて寝てい るところ…

英国一家、日本を食べる(マイケル・ブース)

英国・サセックス生まれのマイケル・ブース氏はトラベルジャーナリストとフードジャーナリストの顔を持つ。2010年「ギルド・オブ・フードライター賞」受賞。パリの有名料理学校ル・コルドン・ブルーにおける1年間の修業とミシュラン三ツ星レストラン、…

時のみぞ知る 上・下 クリフトン年代記 第一部(ジェフリー・アーチャー)

全英1位 ベストセラー 全世界売上4億冊作家の最高傑作の文字を見て購入しました。 第一次世界大戦後のイギリスは港町ブリストルを舞台に小説は展開される。 主人公はハリー・クリフトン、そのハリーの母親のメイジー・クリフトンの過ちから物語は始まる。 …

とんび(重松清)

この本は、今更説明するまでもないのかもしれません。 TBSの連続ドラマを全て観ましたが、久しぶりにいいドラマだったなと思い原作を購入し読んでみました。 ドラマの出来が非常に良いと感じました。 この原作であのドラマ。 そしてキャストも悪く無い。 原…

ネイビー・シールズ最強の狙撃手(クリス・カイル)

「悪魔と呼ばれた男」 イラクの反政府勢力は、カイルを恐れるあまり彼を悪魔と呼んで、その首に懸賞金をかけた。 屋根の上や隠れ場所から、恐ろしい程の正確さで仲間を守ったカイルは、シールズ、海兵隊、陸軍の兵から、後世に語り継がれるほどの信望を集め…

酔って候(司馬遼太郎)

幕末当時、主導的役割を演じたと言われる四賢侯の中の一人で、自らを「鯨海酔公」と呼んだ外様大名の山内容堂(豊信)のお話と、容堂以外の殿様の革命期(維新)のお話、四編であります。 とりわけ、容堂のお話は豪快で面白い。 しかし、最後の文章に「容堂…

怖い絵 泣く女篇(中野京子)

絵に隠されたドラマや謎を解説した本です。 描かれた時期や人物達の背景を考察し、その絵のもつ深い意味を探る。 面白い本ですよ。 作品1はドラローシュの『レディー・ジェーン・グレイの処刑』です。 時代背景を説明しながら、絵の光景を余すところなく分…

還るべき場所(笹本稜平)

久しぶりに本の更新です。 登山を舞台にした山岳小説。 一般社会とは違ったステージで描かれる人間ドラマが面白い。 愛するパートナー(恋人)を、K2東壁登頂中に亡くすると言う悲劇から小説は始まる。 どうしようもない山の掟に従い、天に昇ったパートナ…

憑神(つきがみ)浅田次郎

ある日、昼休みに本屋でぶらぶらと物色していると帯に「日本に生まれてよかった。」と書かれている本が目に飛び込む。 思わず手に取ると浅田次郎。 即購入です。 内容は幕末が舞台の御徒の物語。 ひょんな事から出世の道を断たれた武士が、三巡稲荷で手を合…

西南シルクロードは密林に消える(高野秀行)

今年初めての本の記事です。 西南シルクロードを冒険するノンフィクション作品ですね。 中国 四川省 成都 を出発しビルマ北部を通り、インドを目指す旅。 反政府ゲリラの力を借りながら進むジャングルの旅は凄い。 象に乗って、象酔いになったり、本当に面白…

荒野へ into the Wild (ジョン・クラカワー)

クリス・マッカンドレスはアメリカの裕福な家庭でそだち、エモリー大学を優等で卒業し申し分のない青年のお話。 クリス・マッカンドレスは大学卒業後、2万4千ドルの預金を慈善団体に寄付し行方をくらます。 北アメリカを放浪の旅に出たのであります。 最終…