総本家 更科堀井(都港区元麻布3-11-4)
休日はバスでお出かけです。
バス停にはツツジが奇麗に咲いていた。
目的は麻布三大更科の一軒「総本家 更科堀井」さんに訪問する事だ。
私としては2011年5月に「麻布永坂 更科本店」さんを訪問。
2011年8月には「永坂更科 布屋太兵衛 麻布総本店」さんを訪問したが、最後の一軒にたどり着く迄に2年を要した。
うすずみ色の暖簾を潜りお店に入ると、壁際の真ん中辺りにお勘定場があり、ご主人らしき人が「いらっしゃいませ。お二人ですか」と声をかける。
二人である事を告げるとテーブルを指示された。
先ずは「純米吟醸 名倉山」と「赤坂生ビール」
そして「板わさ」と「季節の三種盛り」をお願いした。
直ぐに飲み物と揚げそばが準備される。
先ずは「純米吟醸 名倉山」で舌を湿らす。
揚げそばをぽりぽりやっていると、醤油の入った醤油猪口と板わさが出される。
質の高い蒲鉾は歯ごたえも良くて魚の味が詰まっている。
そして、厳選された漆黒の海苔が、噛み締めるほどに深い滋味を感じさせる。
「純米吟醸 名倉山」との相性も抜群だ。
そして、左からタケノコ、大根、ワラビが並べられたお皿が運ばれて来た。
それぞれの風味を尊重した味付けが輝き渡る。
ここで、「もり」「さらしな」「太打ち」を一枚ずつお願いした。
直ぐに薬味と蕎麦猪口、辛口と甘口のそば汁が準備された。
辛口は「もり」「太打ち」、甘口は「さらしな」に使うのだそうだ。
直ぐに「太打ち」が運ばれて来た。
順番として「もり」を先に食べたかったが、仕方が無い。
角の出た素晴らしい蕎麦です。
そのまま啜ると、これは良い歯ごたえ。
ふくよかな穀物の風味が旨い。
山葵を乗せて汁に浸してから啜ると、山葵のきらめきを舌に感じた後に、深く厚くまろやかに角の取れた出汁が蕎麦と一体になった。
旨いですね。
太打の味に感心していると「もり」も出される。
きりっとして見るからに歯ごたえのありそうな蕎麦だ。
この蕎麦も、しっかりと正四角形に角が立っている。
そのまま啜ると 旨い!
この蕎麦の丁度良い太さが何とも言えないのだ。
蕎麦の豊かな風味を存分に引き出している。
研ぎすまされて、グルテンを存分に引き出された蕎麦は喉越しも素晴らしい。
最後に七味を乗せて頂くと、素朴な蕎麦は実に煌びやかだ。
最後の更科が運ばれて来た。
蕎麦の実の芯だけを粉にして打たれた蕎麦は純白で奇麗です。
そして、透明感がある。
甘口の汁を猪口に注す。
そのまま啜ってみると瑞々しくて、爽やかな蕎麦だ。
甘口の汁に浸して勢い良く啜る。
清涼な蕎麦はするすると喉を通過する。
流石に店の名前に冠したそば。
旨いですね。
ご新造さんは更科にも七味を振る。
これも悪くは無いね。
辛口にそば湯を注いで本日の幕引きです。
海内無双の美味い蕎麦でした。
歴史のある良い蕎麦屋ですね。
「総本家 更科堀井」の「季節の変わりそば1年」
1月04日~ | 8日 | 桜海老切 | |
1月09日~ | 31日 | 柚子切 | |
2月01日~ | 28日 | 春菊切 | |
3月01日~ | 3日 | 三色そば | |
3月04日~ | 14日 | ふきのとう切 | |
3月16日~ | 4月10日 | 桜切 | |
4月11日~ | 30日 | 木の芽切 | |
5月01日~ | 07日 | 茶そば | |
5月11日~ | 23日 | 葉わさび切 | |
5月24日~ | 6月05日 | よもぎ切 | |
6月06日 ~ | 20日 | 蓼切 | |
6月21日 ~ | 30日 | トマトつなぎ | |
7月01日 ~ | 07日 | 笹切 | |
7月08日 ~ | 31日 | 青海苔切 | |
8月01日 ~ | 31日 | しそ切 | |
9月01日 ~ | 21日 | 青柚子切 | |
9月22日 ~ | 10月09日 | 菊切 | |
10月10日 ~ | 31日 | くこ切 | |
11月01日 ~ | 21日 | くちなし切 | |
11月22日 ~ | 30日 | 柿の葉切 | |
12月01日 ~ | 30日 | 柚子切 | |
12月22日 | かぼちゃ切 |