麺を究める日記

麺の探求がライフワーク

名物 手打そば みやま(松本市里山辺湯ノ原86-4)

松本のそばの締め括りは「みやまそば」であります。
外の看板には「名物 手打そば みやまそば処」と書かれていますね。
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初めての人にはとてもそばの名店だとは思えない外観である。
脇の薄暗い通路にお店の入り口があります。
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何故、この蕎麦屋を知ったかと言いますと、今年の一月に「美ヶ原温泉 ホテル翔峰」に一泊したのですが、松本駅からホテルに移動する際に乗ったタクシーのドライバーさんから教えて頂いたのであります。
美ヶ原温泉の歴史を教えていただき、此方から聞いた訳でもないが「名物の蕎麦屋がある」と言うのです。
此方が興味を示すと「朝の9時30分から営業していて12時半には売り切れちゃいますよ」と言うのである。
それは凄い蕎麦屋だなと思い、翌日自宅に戻って検索した次第です。
この日は雪の降った翌日で、公営駐車場に車を止めてお店の暖簾を潜った。
店内はほぼ満席です。
ちょうど、席を立たれた方がいて其処に相席させて貰う。
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お品書きを見るまでも無いが「手打 もりそば」と「ラーメン」をお願いすると、店内を仕切っている小父さんは「セットね!」と言う。
「ハイ」と答えて暫く待つ。
4人掛けのテーブルが5テーブルあるが、店を出る人、入ってくる人が引切り無しです。
そして、外には待ち客が出始めています。
最初に薬味と割り箸が出される。
紅葉卸、山葵、刻み葱ですね。
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箸袋には一茶の句が書かれている。

信濃では 月と佛と おらがそば」

さすが明治10年創業の老舗ですね。
そんな事を考えているとそばが出された。
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色の白い更科のようなそばです。
箸袋には「戸隠高原産の蕎麦粉を八、つなぎ二で打っている」と書かれている。
先ずはそのまま啜る。
そばの香りがほんのりと口の中に広がる。
芯のしっかりとした歯応え。
美味いですね。
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そして、汁に半分くらい浸して啜る。
みやま醤油を使った汁は、見た目は真っ黒で濃いように見えるが、実際はコクのある旨みが美味しいです。
そしてこの蕎麦に合いますね。
汁に葱を落として山葵を乗せて頂く。
んんん~ 美味いですよ。
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紅葉卸を蕎麦に乗せて頂く。
これもまた柔らかい辛さが美味いですね。
想像していた蕎麦とは少し違ったものでしたが、これはこれで充分に美味しいかな。
地元で人気がある事がわかりますね。
蕎麦を食べ終わりほんの少し待つとラーメンが運ばれてくる。
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いたってシンプルな昔風のラーメンですね。
丼を両手で持ち上げてスープを啜る。
おお~~~ 煮干風味の美味いスープ。
蕎麦の後に食べても食欲は衰えないです。
女性たちも「セット」で食べられる事が、これで理解できます。
これは美味いですね。
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麺を頂く。
ちょっと柔らかめですが、煮干味と動物系の出汁を絡めて最高の状態ですね。
ズルズルとあっと言う間に完食です。
若い人たちは蕎麦を大盛りで食べられている、一人で来られる女性も「セット」を頼まれる。
なるほどと納得です。
美味しい老舗の蕎麦屋さんでした。


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