麺を究める日記

麺の探求がライフワーク

手打そば 更里 (さらり)台東区浅草橋1-11-3

久しぶりに美味しい手打ちそばを食べに市中見回りをしました。
地下鉄を乗り継いで浅草線 浅草橋の駅で降りる。
地上に出てJRのガード沿いに歩き、少し広い道を左折して直ぐに右折します。
すると、ぽつねんとして古めかしくて愛着のある佇まいが見えて来る。

イメージ 1

凝った作りのお店に青い暖簾が渋い。
その、暖簾のど真ん中に「手打ち」と染め抜かれている。
そして、この看板が何とも渋い。
流石に「大井布恒更科」さんの流れを組むお店です。

イメージ 2

格子戸を引いて暖簾を潜りお店に入ると、昭和を感じさせるこじんまりとして小綺麗な和空間が広がる。
これはいい雰囲気だ。
先ずはサッポロ黒ラベルの瓶ビールをお願いした。
グラスの更里の文字が渋いですね。

イメージ 9

グラスを傾けているとお通しが出される。
牡蠣の煮物ですね。
牡蠣を箸で摘んでぽいっと口に放り込んで噛み締めると、牡蠣の独特の風味とそば汁の風味が口に広がった。

イメージ 10

サッポロ黒ラベルを喉に流し込む。
これは美味いですね。
白髪葱でも乗っていたらもっと良いかも。

イメージ 11

そして、私の蕎麦は「生粉打ち蕎麦」です。
蕎麦猪口に汁を注す。
見るからに辛い汁ですね。
布恒更科さんで修行されたご主人の汁。

イメージ 12

そして蕎麦はちょっと太めの、きりっと角の出た良い蕎麦ですね。

イメージ 13

コシの強さが見て取れます。

イメージ 14

そのまま啜ると、隙間のなく圧縮されたそば粉の歯ごたえは抜群です。
噛み締めると穀物の芳醇な風味が口に広がる。
良い蕎麦ですね。
辛汁に四分の一程浸して啜る。
これは美味い!!

イメージ 15

続けて山葵を乗せて頂く。
更に更に奥深い味になります。
シンプルな蕎麦は大人の味ですね。

イメージ 16

一味で頂く。
一気に華やいだ味になるが、しかし、蕎麦や汁の風味を邪魔しない。

イメージ 3

葱とわさびを蕎麦と一緒に頂く。
美味いですね。
久しぶりに美味しい蕎麦を頂きました。

イメージ 4

ご新造さんは「牛蒡天そば」です。
先に牛蒡天が出される。
細いきんぴらのような牛蒡と桜えびが奇麗ですね。

イメージ 5

ごま油の風味とからっと揚がった桜えびと牛蒡が素晴らしいです。

イメージ 6

そして蕎麦があされた。

イメージ 7

この蕎麦も実にいい感じですね。
三つ葉と黄色いゆずが、この汁と融合されているのだろうと解る。
実際に美味しい蕎麦だったようであります。

イメージ 8

久しぶりにレベルの高い蕎麦を堪能しました。
最後にナチュラルなそば湯を猪口に注いで頂く。
ふわ~っと鰹出汁の風味が立ち昇り美味い汁。
満足の蕎麦でした。