ちょっとピンぼけ ロバート・キャパ
所謂、ユダヤ人であったキャパは20歳で祖国を捨てる。
従軍記者登録した一文無しのキャパは、ニューヨークの屋根裏部屋のベットの上で空腹を抱えて寝てい
るところから文章は始まる。
週刊誌コリアーズから偉大なる戦争報道写真家と認められ、前渡金1,500ドルを受け取り英国へ旅立つ
のです。
戦場の悲惨さを伝えた写真が凄いです。
下記画像は、この本の表紙に使われた「ノルマンディ上陸 オマハ・ビーチ」です。
あまりの砲撃に手が震えピントがぼけちゃったんですね。
この写真もピンボケだ。
凄い!!
1937年「斃れゆく民兵(ミリチャ)」を発表し世界の名声を得る。
この兵士は「クカラッチャ、クカラッチャ…」と叫びつつアンダルシアの丘の岩の影から突進した。
「クカラッチャ」とはメキシコ農民一揆の叫びらしい。
面白い本です。