麺を究める日記

麺の探求がライフワーク

輝ける闇(開高健)

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ホーチミンに3月に旅をしましたが、その旅の前に開高健の「ベトナム戦記」を読みました。

そして勿論ですが、ベトナム戦争日本における唯一の文学を読まなければなるまいと思い、手に取った一冊が「輝ける闇」です。

ベトナムに赴いた氏の年齢は35歳。

生きていると言う実感を持って、その悽愴悲惨な戦場を語る小説家として、文学の持つ力を存分に発揮した本だと感じました。

特に118ページの文章には美辞、絶賛、心酔する。

素晴らしい本でした。

PS:氏は文章の難しさを語っていた事を思い出した。文章で難しい表現は性描写と食についてだと書かれていた事を思い出した。35歳の時に書いたこの本の表現ははたしてどうだったろう。