禅と食 「生きる」を整える(枡野俊明)
寺の住職でありながら、大学教授や庭園デザイナーなど様々な肩書きを持つ枡野俊明氏の「禅と食」を読む。
食事を作る事、食べる事、そのすべてが「修行」であり、「生きること」そのもなのです。
このコピーを読んでこの本を買おうと思ったのでした。
仏教が教える食とはいかなる物なのか。
禅僧が食事の前に唱える「五観の偈」という文言がある。
禅の修行は行住坐臥すべてに及ぶ。歩く事(行)、とどまる事(住)、座る事(坐)、寝る事(臥)。そして、食事を作る事も食べる事も修行であると言う事。
禅の世界の最高のおもてなしは、旬を終わるもの、旬のもの、旬の直前のものを、一つの食卓に出す事だそうです。
旬の始まりから終わりまでを並べる事により、時の流れを感じさせるというのである。人の人生は、時の流れの中にあるのだという事です。
これは素晴らしい本です。