麺を究める日記

麺の探求がライフワーク

蕎麦処 神田 尾張屋(千代田区神田須田町1-24-7)※木鉢会

木鉢会の会員である尾張屋さんを訪問した。
お店は神田須田町の「蒲焼きくかわ」さんの角を入った三軒目にあります。
大正9年に当地で創業し現在に至る。
蕎麦は北海道旭川の契約農家にて栽培された国内産そばを使用し自社工場で製粉している。
お店の前のサンプルを見ながらお店に入ると「何名さまですか」と聞かれる。
「二人です」と答えると。上えどうぞと言われた。
お店は中二階と半地下の構造になっており、厨房のある1階からどちらのフロアーも見えるようになっている。
お品書きを見て冷たいお蕎麦「三味そば」と季節のお蕎麦の「蛤そば」を注文した。
お店の脇に記念品であろう大きな徳利が置かれてある。
この焼きものは、色、肌具合から見て益子焼きであろうと思われる立派なものだ。
焼き物に感心していると「蛤そば」が運ばれてきた。
透明な汁に大きな蛤が三個と三つ葉が浮いている。
一口味見したが、汁は塩味の所謂、潮汁と言った感じの味であります。
蕎麦を啜るとこの汁が細い蕎麦に良く絡んで非常に美味い。
しかし、豪華な立派な蛤である。
次に「三味そば」が運ばれてきた。
色鮮やかな三色の蕎麦である。
手前から時計回りに「らん切り」「ごま切り」「茶そば」であります。
「らん切り」からいただくが、コシはほとんど無いが卵の風味は残している。
濃い汁に三分の一程浸してから啜る、まあ普通の蕎麦ですね。
次に「ごま切り」をそのまま啜る。
透明感のある蕎麦は適度なコシがあり胡麻の風味が鼻を抜ける。
良い感じであります。
汁に葱を落として蕎麦に山葵を乗せて啜る。
これは美味しいです。
最後に「茶そば」をいただきました。
そのまま啜ると抹茶の香りがさわやかであります。
汁に三分の一ほど浸して啜ると、適度なコシがありながら濃い汁と抹茶の香りが渾然となって美味いですね。
江戸前の細い蕎麦は美味しい蕎麦でした。
濃い目の鰹出汁の利いた汁も江戸前を感じさせるもので、神田で90年の歴史を感じさせるお店でした。

 

  お店
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  お品書き
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  焼き物
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  蛤そば
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  蛤そば
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  三味そば
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  らん切り
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  ごま切り
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  茶そば
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  薬味
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