麺を究める日記

麺の探求がライフワーク

会席そば 草庵(前橋市荻窪町1230-1)

そば百選に選ばれたと言われる「会席そば 草庵」さんを訪問した。
昼少し前に入店したが、私より年配の御仁がテーブル席に陣取っていた。
残るテーブル席のもう一席に座った。
窓際で外からの外光が入って撮影には良い場所だ。
ご献立とお茶、おしぼりが運ばれてきた。
ご献立をじっくりと見て「三昧そば(さんまい)」を頼んだ。
内容は季節の変わりそば二枚(一番粉使用)と蕎麦の香りそのものを味わう中抜き一枚である。
先ずは「柚子切り」が運ばれてきた。
塗りの小さめの蒸篭にふんわりと盛られた細い柚子切りは非常に綺麗であります。
手繰ってからそのまま啜るが、これは良い感じです。
香りが上品でコシが素晴らしい。
汁に三分の一程浸して啜ると、いやぁ~ 美味い。
アッと言う間に一枚目を食べ終わる。
直ぐに「中抜き」がピカピカとして水を滴らせながら運ばれてきた。
これもまた非常に細い蕎麦であります。
色は黒めでシャキンとしている事が窺われる。
先ずはそのまま口に運んだ。
良い感じであります。
これも素晴らしい蕎麦です。
しゃきしゃきでぷりぷりした細い蕎麦は、素晴らしいのど越しです。
汁に浸して啜る。
葱を蕎麦に載せて啜る。
山葵を乗せて啜る。
一味唐辛子を振ってから啜る。
アッと言う間に食べ終わる。
最後に「春菊切り」が運ばれてきた。
この蕎麦は胡麻汁で頂くのだそうである。
そして、蕎麦の上のピンクの食用菊は酢で和えてあると言う事で、胡麻汁に好みで溶いて下さいと言われる。
先ずは、そのまま啜るが春菊の香りが鼻に抜けてゆく。
美味いです。
胡麻汁に付けて啜る。
食用菊を胡麻汁に放してから、蕎麦を付けて食べる。
これも素晴らしい完成度です。
これだけ細い蕎麦であるが、コシ、香り、のど越しのどれをとっても洗練された技を感じます。
汁や器などの細部に至るまで気が使われている。
石臼で挽かれた手打蕎麦を提供する、すばらしいお蕎麦屋さんでした。

 

  お店
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  献立
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  献立
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  柚子切り
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  柚子切り
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  中抜き
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  中抜き
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  春菊切り
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  春菊切り
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  胡麻
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  薬味
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