麺を究める日記

麺の探求がライフワーク

しのうち(埼玉県さいたま市緑区代山1117)

名店であると言う噂は知っていたが、なかなか訪問できなかった。
今回は、ご縁があって訪問がかなう事となる。
お店の前は駐車場で2台分止める場所があいていた。
濃い紺色の暖簾を潜りお店に入る。
おばさんが怪訝な顔をして『来たの?』みたいな表情で『今、お席が一杯ですが』と言ってきた。
だけど、玄関を入ると直ぐ右側にベンチタイプの椅子があるので、そこに座り『いいですよ』と言うと『御待ち下さい』と言われる。
次に、カップルが入ってきて同じ事を言われた、私が待っていたので『待ちます』と言って座った。
5分くらい待つと小さな個室に案内された。
ここは良い席だなと個人的に思い、内心良かったなと思った。
座敷に座ると直ぐに、お絞り、お茶、割り箸が運ばれてくる。
お品書きを見て『せいろ 天付』を頼んだ。
座った席は厨房の音や匂いが敏感に感じる場所ですが、一向に天ぷらを揚げる音がしません。
時間が掛かるのかなと思っていると揚げはじめた。
それから2分もすると蕎麦汁、薬味、天汁が運ばれてきて、その後天ぷらがはこばれてきた。
非常にコジンマリと盛られているが、それぞれのネタは薄衣で見るからにカラッとしている事がわかる。
蕎麦が運ばれてくる前にピーマンを頂く。
天汁の中には事前に大根おろしが入れられて温かく濃い汁ですが、その汁に付けて食べるが、見た目の通りカラッとしていて美味い。
サツマイモ、人参を頂いていると蕎麦が運ばれてきた。
ピカピカした超極細の蕎麦は一種独特の雰囲気を漂わせている。
盛られた笊の竹ひごよりも細いくらいの蕎麦を、そのまま啜る。
これは美味いです。
香りも程よく細い蕎麦は、しっかりとしたコシがぷりぷりとした歯ごたえで、噛んでいると喉の奥にスーッと消えてゆく。
三分の一ほど汁に浸してから啜る。
鰹ダシと味醂が上品に感じられる汁は蕎麦の香りを邪魔する事無く、素晴らしい引き立てやくに徹している。
山葵を蕎麦に乗せて汁にちょんと付けてすするが、素晴らしい味です。
大根おろしを添えて啜る、葱を落として啜る、味が変化しながらも蕎麦の美味さは変わらない。
最後まで美味しい素晴らしい蕎麦です。
そして、蕎麦猪口に蕎麦湯を入れて飲み干し、ご馳走様でした。

 

  お店
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  お品書き
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  お品書き
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  お茶(渋い湯のみであります、ひびが入っている所が更に渋いです)
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  そばつゆ&てんつゆ
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  薬味
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  天ぷら
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  天ぷら
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  蕎麦
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  蕎麦
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  蕎麦
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