麺を究める日記

麺の探求がライフワーク

手打蕎麦割烹 山せみ(渋谷区上原1-17-14)

代々木上原駅を出て、坂を大勝軒に向かい上り、大勝軒の手前を左に曲がると右側に看板が見える。
半地下構造のお店に階段を下りて暖簾を潜った。
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扉を開けると右側に蕎麦打ちの部屋が見えている。
庭の見えるカウンターに陣取りお品書きを見るが、連れは「天せいろう」私は事前に調べておいた「三色せいろう(土・日のみ)」を頼んだ。
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程なく「天せいろう」が運ばれてきた。
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カラッと揚がって見るからにボリューム満点である。
天ぷらの内容も充実している。
天汁が別に出される。
天ぷらを食べさせる店でもあり、天ぷらのレベルは高い。
次いで、三色の「せいろう」が運ばれてきた。
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二山に盛られた「せいろう」を先ずはそのまま啜る。
素晴らしいコシですね。
そして、後から蕎麦の香りが鼻を抜けてゆく。
角が立って、細からず太からず、綺麗に切り揃えられ喉越しも抜群です。
非常にレベルの高い蕎麦です。
辛目の汁に三分の一ほど浸してから啜る。
いい蕎麦だ。
そして「粗引き田舎そば」が運ばれてきた。
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そのまま啜ると、凄いコシです。
ガチガチ、ギシギシでざらつき感のある蕎麦を噛み締めていると甘みが後から来る。
美味いですね。
黒めで透明感のある蕎麦は、少し太めですが素晴らしい完成度です。
箸で多めに掴み、汁に三分の一ほど浸してから、口の中に目いっぱい啜り噛み締める。
モグモグ、モグモグと噛んでいると、これがまた美味い。
「粗引き田舎そば」を楽しんでいると、最後の「更科」が運ばれてきた。
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純白の「更科」は「せいろう」と同じ位の太さです。
そのまま啜る。
これも凄いコシです。
盛られた蕎麦を見ただけでコシの強さがわかる。
そして、半透明の更科は素晴らしい喉越しです。
汁にチョンと浸してから啜る。
辛い汁が甘みのある蕎麦に実に良く合う。
「山せみ」さんの素晴らしい蕎麦に感心しました。
美味しかったです。
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蕎麦の打ち手が明記されています。
蕎麦打ちの部屋の中には「浅草 蕎上人」店主 平沼孝之氏の写真が掲げられていた。