麺を究める日記

麺の探求がライフワーク

#読書

すすれ! 麺の甲子園(椎名誠)

たまに椎名誠の本がよみたくなります。 今回は本屋でぶらぶら物色しているとこんな本が目に止まる。 「すすれ! 麺の甲子園」略して「麺甲」です。 手にとって中身をチェックすると面白そうだったので、購入し読んだのです。 筆者が「爆裂麺喰いがしがし団」…

おとなの週末 10月号

ブログのお友達に刺激されて買っちゃいました。 興味のあるところは「そば東京 46店」と「池波正太郎が愛した江戸・東京」ですね。 訪問したお店は何軒かありますが、知らないお店が多いです。 昭和の偉人達はお肉を好きな方が多いのですよ。 更なる飛躍の…

鬼平犯科長(18)

俄か雨が面白い。 組屋敷の中では勘定方のお役目をうけたまわっている、初登場の細川峯太郎のお話であります。 その日の平蔵は目黒不動尊に参詣した帰りに猛烈な俄か雨にやられる。 竹薮の奥に見えた藁屋根の百姓屋で雨宿りをする事に・・・ すると、そこに…

わたくしの旅(池波正太郎)

もう随分前に読んだ池波さんのエッセイ集です。 旅にまつわる物が集められています。 小説の打ち合わせや取材などの旅とプライベートな旅が書かれています。 興味を惹くのはプライベートの旅。 長崎の「べっこう屋」に成りすましたり、京都の「呉服屋」札幌…

池波正太郎の世界27  朝日ビジュアルシリーズ

この巻のテーマは剣客商売を題材にした色でありましょうか。 白や黒で全ての事は決められない、必ずグレーが存在するとういこと。 そして、「歴史を知る」の項では名刀について。 平蔵や小兵衛の愛刀として小説に登場する刀、「粟田口国綱」でなかなか興味深…

鬼平犯科長(17)

特別長編(鬼火) このお話も非常にてのこんだ面白いお話です。 駒込の名も無き酒屋であるが、人、呼んで「権兵衛酒屋」が襲われてから事件ははじまる。 「権兵衛酒屋」の女房が切りつけられ、平蔵が助けに入り名乗りを上げると亭主の姿は消えていた。 そし…

鬼平犯科長(16)

この巻は全編にわたって面白いですね。 影法師はうさぎ事、木村忠吾のお話、さむらい松五郎のお話の続きのようなもの。 どれをとっても筋書きに奥深さがあり、素晴らしく面白い。 そして、登場人物の背景がしっかりしている。 火付け船頭も何ともやるせなさ…

めん喰い読本 あなたは蕎麦派? うどん派? (枻えい出版社)

昨夜は外食したのですが、酔った勢いで本屋に寄るとこんな物が目に飛び込む。 思わずゲツトです。 蕎麦もうどんもらーめんも好きな私には丁度良い暇つぶしになりますよ。 巻頭インタビューでトップに記載されている、勝谷誠彦さんの麺好きは有名なのですね。…

鬼平犯科長(15)

特別長編「雲竜剣」 今回のお話は平蔵が大鴉の様な顔の見えない敵と戦う夢から始まる。 半年前に夢に出る大鴉の様な剣客に襲われて以来、悪夢にうなされていたのである。 その太刀筋は、剣の師高杉銀平から聞いた「雲竜剣」のそっくりであった。 そして立て…

鄧小平秘録 上・下 (伊藤 正【著】 産経新聞出版)

久しぶりの本ネタですね。 何年か前に買って最近読んだものです。 随分前に毎日新聞に写真入りで連載された物が、本になったので購入したのでした。 中国では「禁書」になった本です。 現在の異常ともいえる経済発展を続ける中国の、紆余曲折に係わった最高…

池波正太郎の世界26  朝日ビジュアルシリーズ

26巻目のテーマは鬼平犯科帳。 池波流捕物帳の世界をいろいろな角度で分析している。 面白い。 歴史を知るは江戸の岡場所についてである。 庶民の非合法の歓楽街が江戸には多かったんですね。 別の本で読んだ事があるが、当時は全国に合法の遊郭が確か5箇…

池波正太郎の世界25  朝日ビジュアルシリーズ

25巻目のテーマは「おとこの秘図」と「男振」ですね。 作品の舞台裏では「発酵が生む、芳醇の傑作たち」と題して、池波作品の熟成の仕方が書かれている。 10年かけて短編小説を長編小説に芳醇な作品に発酵させる。 「おとこの秘図」と「男振」もそのよう…

池波正太郎の世界24  朝日ビジュアルシリーズ

24巻目のテーマは夜の戦士 火の国の城です。 作品の舞台裏に書かれている「極めて日本的なハードボイルド」と言う見出しが良いですね。 アメリカの禁酒時代のステージにそのまま時代劇を乗せて見ると、なるほど忍者の存在が重なるように感じる。 文学散歩は…

池波正太郎の世界23  朝日ビジュアルシリーズ

23巻目のテーマは闇の狩人です。 作品の舞台裏に書かれている「ギャング映画の味を時代小説に定着」とはなるほど理解できました。 池波正太郎が愛した物は信州が特集されていました。 有名な作品は「真田太平記」ですよね。 その取材に利用した宿が五明館。 …

鬼平犯科長(14)

電車通勤しながら読むと、さすがに進みますね。 五月闇の項で伊三次が死んでしまいます。 若いときのどうしようもない因縁が伊三次に死をもたらすお話。 悲しい話ですね。 一番面白いなと思ったお話は「さむらい松五郎」ですね。 人間違いから話は展開し、本…

池波正太郎の世界22  朝日ビジュアルシリーズ

22巻目のテーマは剣客商売です。 作品の舞台裏で書かれている「忘れられない三つの言葉」は奥深いですね。 文学散歩も一度歩いた事の有る界隈で、良くわかります。 安里英晴さんのイラストが良い感じです。 弥七のイラストは最高に良い感じ、江戸の町をこん…

鬼平犯科長(13)

連休中には時間が結構あるものですから、本はスイスイ読めますね。 やっぱり、集中的に読むと面白いです。 13巻で特に面白かったのは『一本眉』ですね。 この本の解説にもでてくる一遍です。 一本眉の親分「清洲の甚五郎」率いる盗賊一味は狙いをつけた商…

池波正太郎の世界21  朝日ビジュアルシリーズ

21巻目のテーマは鬼平犯科帳5回目です。 作品の舞台裏は池波担当を7年間勤めた鈴木文彦氏によるもの。 色んなエピソードが綴られている。 面白いのが『歴史を知る』で長谷川平蔵の年収はいくらだったか?です。 現代のお金にして6,720万円。 これは火付盗賊…

池波正太郎の世界⑳  朝日ビジュアルシリーズ

20巻は近藤勇白書と幕末新撰組の特集です。 近藤勇白書は随分前に読んだので記憶に残すところで、作品の舞台裏が興味の沸くところです。 「歴史を知る」の項は「京の花街島原の盛衰」である。 当時、政府公認の花街、所謂 楼閣のある場所は全国に5箇所だ…

池波正太郎の世界⑲  朝日ビジュアルシリーズ

19巻のテーマは『真田太平記』です。 9年間にわたった真田太平記連載、全四百四十九回が、昭和五十七年十二月に終了した。 作品の舞台裏では画家 池波正太郎の事が書かれている。 そして、エッセイについも興味深い事が書かれていました。 文学散歩は真田…

鬼平犯科長(12)

転勤があり忙しさに本を読む暇すらなかったが、此処のところ少しだけ余裕が出てきた。 そこで、久しぶりに鬼平犯科帳の更新です。 12巻目の特に面白い項は「高杉道場・三羽烏」であります。 高杉銀平道場で若き日に学んだ竜虎、平蔵と左馬之助にもう一人又…

池波正太郎の世界⑱  朝日ビジュアルシリーズ

第18巻は「仕掛人・藤枝梅安」の四回目の特集です。 作品の舞台裏は人気作家の絶筆となった最終話「梅安冬時雨」での魅力にせまる話。 そして「文学散歩」は御茶ノ水 ⇒ 神田須田町 ⇒ 淡路町で、私的にも興味のある場所です。 特に池波さんが度々執筆のため…

池波正太郎の世界⑰  朝日ビジュアルシリーズ

今回のテーマは剣客商売であります。 抄録で掲載された桜の花の画像は素晴らしいの一言に尽きる。 『写真 染谷學』と書かれている。 文学散歩も良い。 浅草橋から浅草寺です。 知ったお店が何軒か紹介されている。 作品の舞台裏も面白いな。

池波正太郎の世界⑯  朝日ビジュアルシリーズ

16巻目のテーマは『鬼平犯科帳』ですね。 抄録4で紹介された「密偵たちの宴」は興味があるところ。 紹介されている項の画像は素晴らしい。 文学散歩も興味の沸くところだが、殆ど知っている場所なので歩いてみたい。 割烹みやこも何度か訪問したお店。 深…

池波正太郎の世界⑮  朝日ビジュアルシリーズ

今回のテーマは『堀部安兵衛』です。 伝説的英雄を生涯を池波正太郎は昭和40年に書いたのだそうだ。 もともとは新発田藩主家に繋がる血筋、私も新発田城を訪問したときに堀部安兵衛は新発田の出身だと知ったのであります。 文学散歩は「早稲田⇒江戸川橋」…

池波正太郎の世界⑭  朝日ビジュアルシリーズ

14巻のテーマは三度目となる真田太平記です。 作品の舞台裏は、当時の真田太平記編集担当者が語る池波正太郎の人となりと職人であった事を教えている。 文学散歩は大阪ですね。 地下鉄谷町線の沿線と大阪城、法善寺です。 もう一度行きたいな。 ゆかりの名…

池波正太郎の世界⑬  朝日ビジュアルシリーズ

13巻は仕掛人・藤枝梅安がテーマです。 出張中でだった為、これから読むのですが、サラッと中身を紹介すると、作品の舞台裏が興味深い。 講談社の小島香氏が『完本 池波正太郎大成』という、全集を編集するプロセスを語った物であります。 そして、編集の…

以下、無用のことながら (司馬遼太郎)

ある日、本屋でぶらぶらと本を物色していると「司馬遼太郎」さんの本が目に飛び込んできた。 何気に手に取って見るとエッセイ集であります。 帯には「司馬さんが教えてくれた、日本人の美しさ」圧倒的な量のエッセイから厳選した71篇。この豊かな世界 と書か…

池波正太郎の世界⑫  朝日ビジュアルシリーズ

今週届きました12巻目ですね。 テーマは剣客商売です。 面白いのは「作品の舞台裏」のコーナー。 看板屋で働いていた少年の頃のエピソードや出版社とのやり取りに、人となりをを感じる。 文学散歩は『根岸・三ノ輪』であります。 私も好きな場所で、毎年何…

鬼平犯科長(11)

だらだらと読んでいるうちに11巻目を読み終わりました。 この中で印象的だったのは「男色一本饂飩」ですね。 うさぎ(木村忠吾)が市中見回りの最中に同性愛者の盗賊にさらわれて監禁されるというお話。 見事に助け出されるのだが、これが結構面白い。 そ…